パリ音楽生活

パリの音楽生活

音と住まい

ピアノレンタル・購入

他の楽器レンタル・購入

いきぬき

写真部屋

 

 

 

音楽情報

情報あつめ

CD情報

楽譜や情報

留学ページ

 

情報を集めるための情報

 

パリだ!大都市だ!毎日でも外出したい!という元気な方の、情報の集め方

 

パリの情報誌  映画・演劇  奥の手  大ホール シャンソンを聴きたい 

フェスティヴァル   競技場コンサート

 

パリの情報誌

パリだ、本場だ!毎日でも何か聞きにいきたい!というまめな方は、PARISCOPE (パリスコープ)か、 OFFICIEL DE SPECTACLEを、キオスクにて購入しましょう。

キオスクとは、街中にたくさんある、雑誌専門の販売店です。地下鉄の出口に付加緑色の小さな建物があったら、それ。大きい駅なら構内にもありますし、街中には独立して雑誌だけの本屋の形であることが多いです。

たいていレジのすぐ前に重ねてあります。毎週水曜日発行です。

パリスコープはカラフルで、名前も言いやすい。OFFICIEL DE SPECTACLEの方が、少しパリスコープより安めです。名前が長いので、ついひいてしまいますが、実際には「オフィシエル」だけで通じますので、これで、パリスコープと同等になりますね。

 

ここにコンサート情報が載っています。1週間のみのスケジュールですから、数ページといえどもばかにできません。山手線の内側の面積、といわれるパリでは、毎夜どこかでコンサートがあるのです。目次でconcertコンサートからひきます。慣れるまで多少読みにくいかもしれません。

 

無料でクラシック(だけ)のコンサートの情報を得たい人は、CADENCE(カドンス)

音楽学校、楽器店、楽譜店の店頭に置いてあります。大きいホールでの上演を知るのには便利ですが、そのほかの小さいコンサート情報には偏りがあるかもしれません。

いずれにしても、以上の雑誌に漏れている情報もあります。街中にポスターもぺたぺた張ってあります。

 

他に、地下鉄の入り口に置いてあったり、朝、夕に無料で配られている新聞があります。ここにもその週の情報があったり、割引がみつかったりします。

もちろん、日本と同様、雑誌での案内もみのがせませんね。

 

映画の日

この2冊の小さな雑誌は、毎週水曜日発行。水曜日は、映画の封切りの日です。日本から比べたら、おそらく途方もない数の新しい映画が毎週封切りされます。ですから、この雑誌の中身の大半は映画情報なのです。新作ではなく、すでに封切られた映画も、数ヶ月は続けて上演されます。大きい映画館なら、同じ建物内で20以上も上映室があり、新作や、動員数に準じて、毎週上映室が変わっていきます。

テーマを決めて上映する映画館もあります。日本映画も、テーマのひとつ、珍しい昔の映画などが見られることがあります。小さな映画館もあります。時期に関係なく、以前に見たかった作品がふと上映されることもありますので、映画好きにはたまらないことでしょう。

 

演劇・ダンスも盛んなので、大小とりあわせ、相当数のっています。長期公演も多いので、この雑誌では「いつまでやっているのか」がわからないこともあり、私はちょっと不満です。こちらも、テラスという無料雑誌があり、大ホール公演の開始前などに配っています。

日本ではあまり知られていなくても、パリで人気があるグループの公演もあります。たとえば、山海塾の上演は、情報誌に載った頃には、もう満席売り切れ、ということが普通です。どうしても見たいな、と思ったら、奥の手を使ってみます。

 

奥の手

満員御礼、というのは、大きなホールでのことが多いのです。(バスティーユオペラや、コンサートホール)

というのは、大ホールでの公演は、年間の予約購入者優先だから。後援の宣伝がされる頃には、すっかり席が売れているのです。マドンナのように「売り切れ」とはいっても、「席によっては売れ残っている」こともあるそうですが。

それでも絶対見たい、と思ったら、紙とペン、現金を用意し、当日開演30分前くらい前から、劇場の前でたたずみます。

 

CHERCHE UNE PLACE  席一人分探してます

 

と、紙に目立つように書き、辛抱強く幸運を待つのです。案外、いけるものです。ダフ屋のように、高く売りつけてくるようなことはクラシックやダンスでは、まずないでしょう。(人気歌手の、競技場のような異常に大きいところでのコンサートはわかりません)先にあげた、年間予約はグループでも取り扱っていますので、一緒に来る予定だった人が、急にこられない、ということが、必ずあるのです。声がかけにくいわ〜と思っても、先方も券が余って困っているわけですから、向こうから声をかけてくることもあり、元の値段のままか、少し安めに売ってくれます。

そのとき、いくらまでの券なら買うつもりなのかは、あらかじめ決めておきましょう。高くて買えない席ということもあります。あらかじめ料金を調べておいて、その場でスマートに払えるように現金をお忘れなく。

 

大ホール情報

長期滞在で、オペラや演劇をたくさん見たい、という方は、ホールのプログラムを手に入れましょう。昼間も、チケット売り場は開いていますし、頼めば年間のプログラムをもらえます。大劇場も題ホールも、学校のリズムで動いていますので、夏休みには何もありませんが、秋から6月までは、プログラムが豊富です。

上記のように「年間予約購入者」を募っているので、このプログラムはシーズンが終了する6月の前から発行されます。サイトももちろんあることでしょう。

年間プログラムを出しているのは、

音楽ではオペラバスティーユ、ガルニエ(バレエはこちら)、シャンゼリゼ劇場、プレイエルホール、

cite de la musique、オペラコミック、パリ市立劇場、公立放送局他。

ダンス、民俗音楽ではシャトレ座Teatre de Chateletなど。

 

チケットを買う

日本からでもチケットの予約・購入ができる今日この頃・・・ですので、アルカイックな方法をご紹介します。それは、上演される劇場へ直接行く、という方法です。昼間、がらんとしていますが、チケット売り場は開いています。(時間が決まっています)そこへ足を運ぶと、ゆっくり残りの席の画面を見ることができ、係りの人の機嫌がよければ、よい席かどうか、アドヴァイスがもらることもあります。

カジノという大き目の劇場でミュージカルの券を買ったときは、ランクをまよいましたが、「上のランクでなくても十分見えますよ」とのことで、安い方の席を買いました。当日早めに入ってみると、上のランクに空き席があったため、そちらの方に案内されました。例外的だとは思いますが、楽しかったです。ミュージカルはそうでした。また俳優で演出家のジェローム・サヴァリが劇場長を務めているオペラコミックでも、同様でした。

でも、オペラではまずないでしょう。

当日チケットを買う

若者や学生さんには、安くチケットを手に入れる方法がこれです。当日しか買えない席があるので、会場へ直接出向きます。列ができることもあるので、狙っているときはお早めに。

はみだし:オペラガルニエに現代もののダンスを見に行ったときのこと、学生だから格好はなんでもいいだろう、と、スニーカーにジーンズで出かけました。どっちみち、よい格好をしていない人は、よいしょと階段をたくさん上って、上のほうに固まるんだから・・・と思っていたのです。そして、学生料金で手に入れた席は・・・・なんと、一階のオーケストラ席。普通に買ったら一番高い席です。さすがにおしゃれな人が多く、ちょっと恥ずかしかったです。

学生でなくても、当日とても安い席を買えるのが、コメディ・フランセーズです。演劇が主ですが、音楽つきの作品上演もときにあります。歌うのは、もちろんコメディフランセーズのレギュラーの役者さん。歌の音声はマイクをとおすものの、半端なオペラ歌手よりずっと上手だったりします。もともと音楽学校にも通っていたようなうまい人もいますし、そこに演劇の力量が加算されるからでしょうか。

ただし、「見える範囲」は、相当限られますので、ちゃんと見たい場合には不向きです。ある階以上の横のバルコニー席です。早く行けば、それなりにちょっとましな席が手に入ります。一列、一席違うだけで、相当視野がかわります。こちらも、人気のある上演のときは、行列ができます。

また、国鉄のモンパルナス駅の前の広場には、いろんな公演の当日の券を安く売るキオスクが立っています。大劇場より、小さな公演の扱いが多いでしょう。ブロードウエイにも同じタイプのキオスクがあり、そちらは行列ができていました。

 

シャンソンを聴きたい

という方には、素直にモンマルトルのラパンアジルなどをご紹介します。ただ、開演が遅いので、帰り道を確保されますように。

ここでは本当に“昔ならではの”シャンソンが聞ける、というイメージです。一度行ったときには、タバコの煙がもうろう〜でも、夜遅く“のぞき聞き”をしたら、無邪気に「サッカー勝った〜」ソングも流れていました。日本人観光客はグループでやってきて、そそくさと帰ってしまうので、「飛行機が出る時間らしいですね」なんて、からかわれたりもしますけれど。「現在のフランスにもない雰囲気」が特徴だと思います。

お店に入らなくても、夜も音楽が聞こえてくるのがモンマルトル。ジャンルにこだわらないのなら、ジャズを演奏しているお店もあります。夏なら、テルトル広場では何件か演奏が聞こえてきます。

その他さがしてみると、レストランで音楽が聴けるところもあります。ジャズのほうが多いかもしれませんが、それも楽しいでしょう。探してみる価値はあります。音楽付の料金の予告が、お店の看板に書かれたりしています。

(雑歌屋も、時間があったら探しておきますね)

 

フェスティヴァル

映画も含め、付け加えておきたいのが、このフェスティバル方式です。季節を問わず、「なんとかフェスティヴァル」という名前あるいは名状なしで、地名がついた公演もけっこうあります。「ヒップホップダンスシリーズ」とか「何とか特集」といった感じです。地下鉄のポスターを見ていると、時々出てきます。パリ郊外にも多くあります。

 

バカンス時には大手ホールもお休みになります。となると、夏にあるのは「夏フェスティバル」。有名どころでは、アヴィニョンの演劇祭があります。田舎の観光地も張り切って、ど田舎でコンサートがおこなわれることもしばしば。本当に、周りに何もない、普段は閉め切っていそうな古い教会でコンサートが行われたりします。足の確保ができるのなら、これらを回るのも乙なものです。たいていの土地には観光インフォメーションセンターがあります。iが目印です。(これについては地球の歩き方などに、説明を譲りましょう)ここで、現地についてからパンフレットをもらうこともできます。内容的にはアマチュアの演奏だったりといろいろですが、規模が大きく何十年も続いているフェスティヴァルなどでは、レベルの高いものにも遭遇できることでしょう。

 

競技場コンサート

日本語で書くとかっこ悪いですが、サッカーの国際試合に使われたサンドニの競技場では、大きいコンサートも開かれます。なぜか、オペラ上演もあります。当然マイクを使いますので、オペラ本来の醍醐味は期待できないかもしれませんが、「ほんものの馬が出る!」「火が出る水が出る」などうたい文句いっぱいに客を誘っています。

ベルシーにある屋内競技場でも、ロック・ポップコンサートや、人気あるコミック役者のワンマンショーがあります。

 

 

もくじ    

雑歌屋トップ    

zakkayapapy@hotmail.com

 

inserted by FC2 system