はみだし

こどもの詩

Johnny Depp部屋

ねがう

 

 

I wish you LOVE

 

これを書いている今日は、ものすごく寒い。大雪とはいえないが、軽い雪がずーっとふり続けていて、気温は全国的にマイナスだ。場所によってはマイナス13度というのも見た。高速道路などが混乱する話題は必ず出る。対応が悪いからでもある。そして、家のない人々も話題になる。彼らが一時的に避難できる施設はある、が、数が限られている。家のない人、温かいものを食べられない人は、限りなくいる。施設が嫌いな人もいて、いくら寒くても外で頑張って寝ている場合もあるから、凍死も出る。それは、いつの時代からか知らないが、全く変わらないのである。天気予報でも、「そういう人を見かけたら、ここへ電話して」と呼びかけている。

 

世界を飛び回っている大歌手のルポを見た。歴史に残る大歌手に名を連ねる価値のある歌手だ。インタビューされているのは、その歌手の家かホテルかパレスかしらないが、とにかく、青空の広がる、優雅な所だ。仕事で忙しいから、子供を持ったとは思えない。大歌手は「皆のもの」なのだ。マリア・カラスもそうだった。いい加減に仕事をしない人だから、プライベートな時間は本当に少ないだろう。しかし、私に残ったひとことは

「でも時々思うの、どうしてこんなに世の中には憎しみが絶えないのかしら・・・」だった。

アウト。

貧しさをしらない彼女には、パレスがよく似合う。

 

ジョニー・デップの本に「このさき、もし俳優として仕事がなくなってもかまわない。家族のために、ガソリンスタンドで働くよ」とあった。

まあ、そんなことはありえないから言えるんだよ。とは思うものの、害は少ないし、その昔、電話で万年筆販売をしていたというから(うそじゃないといいけど)まだ許す。もし仕事がなくなったら、うちで雇ってあげよう。ないってば。そう、この発言に害は少ない。自分のことを話しているだけだから。

 

私には、とりあえず屋根がある。子どももいる。家族もある。ぜいたくなことだ、ラッキーだ、と思っている。ここで私が書くのも、いい子ヅラをしているに過ぎない。大金があれば、何に使っているか分からないから。そんな暁には、屋根のない人に屋根を、暖房や水のない人々に、必要なものを・・・と思うのだが・・・。

 

フランスの話をしているのである。

 

Resto de Coeur 、ハートのレストラン、あったかい心のレストランという名前の団体が活動して、もう長くなるという。冬になると、暖かい食事を提供するのだ。毎年、提供する食事数は増えている。つまり、食事を必要としている人は増えるのみ。違法で入ってくる外人が増えているのとか、失業者が減ったといっても、一時のことやわずかな数パーセントのことで、徹底的な解決がされていないことなど、問題が増えるばかりなのだろう。団体を作った本人は死んでしまったが、これは彼の目的にそぐわない。いつか“なくなるべき”活動なのだから・・・

私はそこでボランティアのお手伝いする余裕すらない。

 

I wish you cosy fire to keep you worm

But all of all,

when snowfalkes fall,

I wish you LOVE.

 

嵐から身を守るうちとか、寒さから身を守る小さな火、

でも何よりも、雪が降るときには、あなたに愛を祈ります。

 

I wish you love〜より

 

宗教曲ではない。あなたと私はうまくいかないことが分かったから別れるけど、あなたに愛がみのりますように、という、とても前向きな歌なの。私も、

 

屋根のない人には屋根を、

仕事が必要な人には仕事を、

家族がいても、あまり一緒にいられない人には、少しでも一緒にいられる時間を、

 

雪の降るときには暖かい火を、

ひとりの人には愛を、

 

祈ります。

 

20051228

 

 

雑歌屋もくじ

 

zakkayamusic@hotmail.com

 

 

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