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ヘアー!!!

 

 

 

 

ミュージカルとジャズナンバー

 

ところで、ミュージカルには、もうひとつ縁がありました。ああ、きりがない・・・

それはジャズのスタンダードナンバーでありました。

 

 

 

「ふたりでお茶を」「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」なんて、有名なジャズの名曲の数々。ジャズがなんなのか、よく知らない頃からも、名前だけは知っていた作品です。「ジャズ」と言うカテゴリーだと勝手に思い込んでいたそれらの出所は、ブロードウエイミュージカルだったのです。(なんと無知だったこと。)「サマータイム」他ガーシュイン作品もそのひとつです。(オペラでもありますが)

ブロードウエイの楽譜屋へ行ったら、気絶するほどミュージカルの楽譜があります。また、ウエストサイドストーリー(バーンスタイン作曲)で、歌詞を担当したステファン・サンハイムは、数え切れないくらい、自分で作詞作曲したミュージカルを書いているのです。20年前、ミュージカル探しをしていた私に、今の私が会いに行ったら、狂喜することでしょう・・・

 

我が家には「リールブック」というのが何冊もあります。ジャズスタンダードナンバーがいっぱいいっぱいいっぱい入っています。そこに、出てくる出てくる、ミュージカル出身の曲!!!

クラシック声楽出身の私と、ジャズピアニストのどこに接点があるのだろう、と思っていたら、私の方に、こんな過去の悪事が・・・いや、忘れていた熱情が蘇ったのね・・・

 

ミュージカルの楽譜として採譜されているタイプの曲もあります。(あるいは原譜がそう書かれていたのかしら)オペラに「レチタティーフとアリア」があるように、ミュージカルにも、よく「しゃべくりの前置き」と、「歌」とがあります。これは、昔のシャンソンにもよくあるパターンです。たとえば「枯葉」・・・など、さびの部分だけが有名な曲も多いのですが、あの前に“ぼそぼそ長たらしい部分”があります。

ジャズになるとき、その「うた」のメロディーだけが、生き残った。実際楽譜から読んでそのまま演奏するには、あまりにもサンプルで、かっこ悪い、と思う曲も少なからずあります。でも、簡単なメロディーだからこそ、ジャズマンが自由に味付けをし、限りなく発達して入ったのだろうなあ・・・と思わずにいられません。

 

おまけとして、当時、ミュージカルが流行っていた頃は、マイクがなかった、ということも忘れてはなりません。

電気が通って、マイクが発明され、舞台の前で全体の音を拾うマイクはできたかもしれませんが、以前のミュージカルナンバーは、そこそこの歌唱力を要求します。それは生で歌っていたからだ、と思います。もちろん、オーケストラも生でした。バーンスタインは、ウエストサイドストーリーも簡単とは言えませんが、むちゃくちゃ難しい曲もあります。

 

こんなにたくさんあった、ミュージカルナンバー。いくつ歌えるのかな?

ジャズとして?ミュージカルナンバーとして?

 

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どこから来たの?〜オペレッタ?レヴュー?

 

それにしても、ミュージカルというのは、オペレッタをもとに発展していったものじゃなかったのかしらん? 勘違いかしらん?・・・そう言えば、きちんと勉強をした覚えがない。(オペレッタとは、小さいオペラ、っという感じの言葉?)辞書を見てみましたが、あまり詳しく書いていない本でした。なになに、ブロードウエイで、エンターテイメントとして発達。ヨーロッパ系とアメリカ系の話に別れる。ふむ。

フレンチのオペレッタといえばフレンチ・カンカン。ホラ、ダンスだってあるじゃない。(ドイツのオペレッタもあります。)

 

オペレッタでは、歌手もセリフを言わねばなりません。コレが、人によっては気持ち悪い裏声だったりします。いかにも歌手〜という声で話されると、戸惑います。そして、なぜか“歌の下手め”の出演者というのが、たいていいます。(芝居は歌手より上手め・・・?)“ファンタジー”という、歌が上手でなくとも、演技でおもしろおかしく聞かせる役もあるようです。

 

・・・ということは、これ、やっぱり今と同じで「分業制」?

 

ミュージカルは、アングロサクソンのものかもしれないね・・・

スペインは、サルサ(だっけ?)という独自のものがあるらしいし・・・

フランスは・・・・・・・ミュージカルはだめだ、という話から、トンで行きました・・・

と書いていたところ、調べたわけではなかったのですが、こんなページにありがたくたどり着きました。

http://www.musicals101.com/index.html

 

素晴らしい素晴らしい!じっくり読んで勉強します。

 

ここで、レ・ミゼラーブルも、ミス・サイゴンも、フランス人チームが作ったと知りました。

その前には、このふたりは「フランス革命」という作品をつくっていました。それにしても、これらのうちひとつとして、13年の滞在中、耳にしたり、ポスターを見かけたことがありません。気がつかなかっただけなのかしら・・・??????レミゼはフランスで書かれた話。ミス・サイゴンは、プッチーニのオペラの蝶々夫人をモデルにしていたのか・・・他の国では流行っているのに、生まれ故郷では、誰も知らない。

 

Sigh

 

というわけで、もういちど、ミュージカル、スペクタクル、というのはアングロサクソンのものかもしれません、やっぱり。

 

ミュージカルがいろいろあって、日本は恵まれている〜♪

 

 

★「13年の滞在」から18年の滞在へ。フランスのミュージカル事情も変わってきました。相変わらず怪しいですが。(201010)

 

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