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楽譜を買いましょう@  楽譜をかりる  楽譜を買いましょうA

 

楽譜を買いましょう@ FNACには基本的にありません

音楽留学生の友人がいるのなら、きっとこちらも言わずもがな、のローマ駅界隈へ。(サンラザール駅近く)

ARIOSOアリオ―ゾ 住所 45 rue de Rome 75008 Paris  tel 01 4470 9168

www.arioso.fr  

は、クラシックを中心にさまざまな楽器の楽譜をそろえています。シャンソンの楽譜や、理論、専門書もあります。ソルフェージュの本もあります。狭苦しい半分倉庫のままのような店構えで、いつも、外にも安い楽譜が出ています。特徴は、中古の楽譜が安く手に入ることかな。日本では買えない、珍しそうな楽譜も手に入るかも・・・

店員さんはいたって親切に調べてくれますので、私は好感をもっています。漠然とした質問をしても、時間に余裕があれば相手をしてくれるので、列を作って待つ価値があるかも。“コンクールに現代曲を歌う必要があるんですが“というだけでも、お勧めの楽譜を出してくれます。

新学期には生徒と先生で込み合います。この時期的には在庫がすごい勢いで売れて行きますので、必要なときには、注文します。

 

探している楽譜がある場合、曲の名前と出版社editionをメモして乗り込みます。それを店員さんに示せば、さっと揃えてくれて、すぐに買い物がすむこともあります。冒険したいとき、暇なときは、自分で一生懸命さがします。ジャンルによってまとまり、作曲家のアルファベット順に並んでいます。

アリオ―ゾでみつからないときは、店員さんに遠慮なく楽譜があるかどうか、尋ねてみてください。“お店にない”場合というのは、もともとそこで取り扱っていないか、在庫切れ、ということなので、たいていFlute de Panなら、あるかもしれないよ、といわれます。

ローマ界隈では、よそのお店に行ってごらん、というのは、楽譜店でも、楽器店でも、とっても普通の様子ですので、気にせずにあちこち回ってみましょう。

 

Flute de Pan 49 rue de Rome 75008 Paris  tel 014293 6505

この名前の店は、何件かあります。専門によって店が分かれています。入ってみておかしいな、と思ったら、探している楽譜の専門分野の店かどうか尋ねて確認しましょう。気軽に番地を教えてくれます。私の感覚では、並んでいる楽譜を探しにくいのですが、みつからないときは、尋ねれば、隠された書庫から出してきてくれる場合もあります。ピアノと声楽は同じ、かどっこにあるお店です。ロック、ポップ、ジャズ専門店もあります。

 

LIBRAIRIE MONNIER 55 rue de Rome 75008 Paris  tel 0145221428 

このお店は音楽書籍専門です。フナックなどの大型書店でみつからないとき、ここに立ち寄るとあるかもしれません。とにかく本だらけです。ちょっと古めの本もあるはずです。大学の研究などに必要な方は、こちらへ。

                                                                                                            

Paul Beuscher (2軒)

La librairie musicale de Paris    15−29 BD Beaumarchais 75004 (Bastille オペラと反対方向)  tel 01 44543600

 

バスティーユ駅近くには、楽器店を兼ねた楽譜店librairie musicaleがあります(だいぶ規模が小さくなってしまいました)

こちらは、ロック、ポップ、ジャズ、シャンソンに強しという印象。シャンソン・ヴァリエテのピース譜が欲しいのなら、こちらへいった方が話が早いかも。

 

楽譜をかりる

パリ市内の住民の隠れ業です。住民なら、地元の図書館で本もCDもビデオもDVDも借りられます。さらにレアールにあるディスコテックに登録すれば、有料でCDや楽譜がかりられます。ポンピドゥセンターの図書館にも楽譜があります。

 

あなたかパリ市や区の音楽学校の生徒なら、まず各学校の図書館へ。でも、借りる便が悪いこともあります。

そんなときの隠れ技は、繁華街レアールにある音楽学校共同の図書館。

4号線Les Halles で降りて、place de careeへ行きますと、一角がコンセルヴァトワールになっています。奥のほうにひっそりと図書室があります。

初めてなら、受付で楽譜図書館に行きたい旨を伝えましょう。

なかなかバラエティに飛んでいると思いますし、現代ものには強いかもしれません。電子ピアノがおいてあり、その場で楽譜の指弾もできたはずです。

登録には、音楽学校の学生証を見せ、保証金にあたる小切手を残しておく必要があります。

 

 

楽譜を買いましょうA

フランスではコピーの使用は基本的には個人の使用に限られています

 

学校によっては、コピー譜に、切手のようなシールを貼り付けて使用するのが基本で、コピーは使用禁止です。

コピー乱用を防ぐために「シールシステム」があります。オリジナル楽譜があるのなら、同時にシールを貼ってあるコピーを学校で使用してもよい、ということです。

このシステムは、出版会社、著者が集まる「出版協会」により、編み出されました。ここからシールを有料で発行し、その収入をもって、無断でコピーされた楽譜の分をカバーするわけです。その収入を、あとで山分け、するわけでしょう。

 

とはいえ、フランスの楽譜は高いのです。

とっても高いです。

 

シールのシステムは良い気もしますが、それを、たとえば日本の出版社「全音」の楽譜にまで適応してるのでしょうか?

全音出版は、この協会に入って、シールの収入の恩恵を受けているのでしょうか!?本当に?

全音は、面白い楽譜、便利な楽譜を出しているので、フランスでも時々見かけます。

「フランス古典歌曲集」「ドビュッシー歌曲集」「トスティ歌曲集」がよい例で、フランスではいくら探しても買えない、出版されていない内容なのです。

また、ジャズではアメリカの出版社の楽譜が多く使われます。この場合もどうなのでしょうか。

 

と、とりあえず疑問を投げかけておきます。

 

さて“photo”copieが禁止なら、手で書いて写せばよいんじゃないか、と思ったのですが、なんとそれも禁止とか。部分的にも禁止なのだそうで。

ばかばかしくなってきました。また、自分で編曲した場合のコピーについても、協会からの返事は不明です。

 

でも、楽譜は買いましょう。フランスの出版物はとても高いです。しかも、印刷は、発行当初のままで、大変汚い印刷です。フォーレの3部の歌曲集など、印刷がかすれ、フランス人も、歌詞をすらすらと読めないほど。でも、買いましょう。いい記念になります。

 

比較的安いのはDOVERドーヴァー出版。各国の初版をそのまま再プリントしています。海賊出版?といううわさもあります。そのため、読みにくいケースもありますが、値段的には大変お得です。印刷が悪いといっても、同じ中身で30ユーロか15ユーロかでは、容赦の仕方が違ってくるではありませんか?

 

最近でてきたのが、EROICA MUSIC PUBLICATIONエロイカ出版です。出版社名しか載せていない、住所もサイトもない、なぞの出版社。(ちょっと危ないかも?)

楽譜屋さんアリオーゾでは、どんどん増殖しています。

この出版の大変よいところは、とにかく安いこととピース譜が手に入れやすいことです。とくに、歌の楽譜探しには便利です。1曲3ユーロだなんて、フランスの出版社では冗談でもみつかりません。。それが、エロイカの“売り出し中”の値段だと、しっかりした表紙つきで1曲3ページが1ユーロ50、フランスでは、これがとてもお得なんです。 たとえばシューベルトの「水車小屋の娘」作品集は、お膝元ドイツの出版物では他の作品も収録されフランスでは高く重い買い物になるところ「単品」にて6ユーロというのを発見しました。

このように現在続々と“新譜“が出ています。

ただし、フランスの作曲者の作品は、著作権の問題上、すべては手に入りません。オッフェンバッハの楽譜は出ています。

でもこの楽譜なら、生徒にも買いやすくなりますので、利用したいと思っています。

 

★この記事を書いたのち、フオーレの著作権利が切れ、かーなーりー安く買えるようになりました。(201010)

 

フランスの出版社は、どんくさいとも思います。

 

日本のクラシックの勉強によく使われるイタリア歌曲は、リコルディから出ています。フランスにとっては輸入楽譜なので高くなります。(フランスの出版社からは、これに準じた楽譜はみたことがありません)これの、英語圏の他国の出版社の編纂をみたところ、調がかなり低く、ほんとにアルトの人に使いやすい曲集があり、値段も安かったので驚きました。

 

フランスの出版社は、なぜ、ピース譜を安く売り出す努力をしないのか?

歌が専門の場合、特に困ってしまいます。ぺらぺらの紙、古い印刷のままの2ページに、4ユーロですから・・・

オペラアリアなら、10ユーロすぐです。5ページくらいなのに。大切な思い出になりますけれど、生徒に買わせる立場としては、ちょっと複雑な思いです。

 

ネット販売ではパリにお店があるディアレッツォ 出版社が日本語のサイトを備えています。(エロイカは扱っていないようです)

 

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